筋トレの目的別に最適な、回数(レップ数)・セット数・インターバルは?
筋力強化、筋肥大、持久力向上、ダイエットなど目的によって最適な回数、時間は異なります。
筋肉や筋線維についての説明とともに、解説します。
---INDEX---
1.回数(レップ数)
重量を挙げ下げする動作1回=1レップ。
筋肉の種類(3種類)
- 骨格筋
- 平滑筋
- 心筋
骨格筋
自分の意志で動かす事ができる筋肉(筋トレで鍛えることができる筋肉)。
自分の意志で動かす運動を随意運動(ずいいうんどう)という。
平滑筋
自分の意志で動かす事ができない筋肉(内臓の筋肉など)。
自分の意志で動かさない運動を不随意運動(ふずいいうんどう)という。
心筋
心臓にのみ存在する筋肉。
自分の意志で動かしたり動かさなかったりできない。
筋線維(筋肉を構成する線維状の細胞)のタイプ(3種類)
- タイプⅠ線維(赤筋・遅筋・緩徐筋)
- タイプⅡa 線維(速筋)
- タイプⅡb 線維(白筋・速筋・敏速筋)
タイプⅠ線維(SO筋)
数分以上の継続的な運動で、収縮速度が遅い動き(Slow)を酸素(Oxygen)の燃焼により行う。
持久性に富み疲労しにくい。
この筋肉は、低負荷のトレーニングで鍛えられるが、ほとんど筋肥大しない。(持久力向上、ダイエット目的)
20-30レップ以上で限界となる重量(負荷)で行う。
タイプⅡa 線維(FO筋):長瞬発筋
30~60秒ほどの持久力的な運動で、収縮速度が速い動き(Fast)をグリーコーゲン(Glycogen)の燃焼により行う。
タイプⅠ線維とタイプⅡbの両方の性質を有し、収縮速度も速く、持久性に富む。
この筋肉は、中負荷のトレーニングで鍛えられ、程よく筋肥大する。(細マッチョ目的)
12-15レップで限界となる重量(負荷)で行う。
タイプⅡb 線維(FG筋):短瞬発筋
10秒以内ほどの瞬間的な運動で、収縮速度が速い動き(Fast)を酸素(Oxygen)の燃焼により行う。
発生する張力は大きいが疲労しやすい。
この筋肉は、高負荷のトレーニングで鍛えられ、非常によく筋肥大する。(ゴリマッチョ目的)
6-10レップで限界となる重量(負荷)で行う。
2.インターバル(セット間の休憩時間)
目的別に最適なインターバルがある。
- 筋力強化のために行う低レップ数の筋トレの場合:3~5分
- 筋肥大のために行う中レップ数の筋トレの場合:1~2分
- 持久力向上、ダイエットのために行う高レップ数の筋トレの場合:1分以内
< MEMO >
筋肥大目的の場合
コンパウンド種⽬は3~5分、アイソレーション種⽬は1~2分のように、種目別に調整することも効果的。
3.セット数(数レップの一連の動作=1セット)
何セット行うのが最適なのか?
基本的には、3セットがよいと言われていますが・・・
初心者の場合は、基本的に3セットがよいと言われているが・・・
その理由は・・・
1セットのみではターゲットとなる部位の一部(全体の40~50%)の筋線維の疲労しか起こらず、1セット目の疲労が回復しないタイミングで2、3セット行うことで、より多くの筋線維を疲労させることができるから。
” 3セット "を目安と考えて、必要に応じて調整するとよい。
まとめ
回数(レップ数)・セット数・インターバルについて解説しましたが、これらはあくまでも" 基本 " であり、自身に合わせて調整する必要があります。
また、筋肥大においては各要素を" 個別 " と考えるのではなく総合的な " トレーニングボリューム " に注目していくべきだと思います。
< MEMO >
トレーニングボリューム=使用重量×レップ数×セット数
各要素が異なっても、トレーニングボリュームが同じであれば筋肉の増加量は同じになる。