筋トレのレップスピード・強度は?
筋トレにおいて、ウェイトを挙げ下げする " レップスピード " やウェイトの重さなどターゲット部位に加わる " 強度 " によっても、トレーニング効果は変わってきます。
トレーニングの目的別に、最適な " レップスピード " と " 強度 " について解説します。
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1.レップスピード
ウェイトを挙げる(ポジティブ動作)場合は、速く挙げる(爆発的に挙上)ことで、より多くの筋線維が動員されるため、筋肉への刺激は増加する。
ウェイトを下げる(ネガティブ動作)場合は、遅く(ポジティブ動作よりもゆっくり)することで、TUTが長くなり筋肉への刺激は増加する。
< MEMO > TUT(Time Under Tension):筋肉が緊張している時間のこと。
筋肥大:挙げを速くする、または、下げを遅くする。
筋力強化:挙げ下げともに速くする。
TUTはどの程度がよいのか?
40秒~60秒程度が適していると言われているが、これは無酸素運動の限界時間(40~45秒程度)を目安に考えるといいかもしれない。(大体、40秒長くても60秒程度)
40秒~60秒程度で1セットを終えるような重量(負荷)と回数(レップ)を設定するとよい。
・10レップ行う場合:(挙げ2秒+下げ2秒)×10=40秒、(挙げ2秒+停止1秒+下げ3秒)×10=60秒・・・など
40秒以下の場合は重量(負荷)を下げる、もしくは挙げの速度を速くする。
60秒以上の場合は重量(負荷)を上げる、もしくは挙げの速度を遅くする。
< MEMO >
- 重量(負荷)を下げてまで、TUTを長く取らない
- 回数(レップ)を少なくしてまで、TUTを長く取らない
< MEMO >
- 挙上速度をゆっくり行い過ぎる(スロートレーニング)場合は、動員される筋線維数が少なく筋肥大効率は低下する。
2.強度
- 筋力強化:重量目安(1RMの87%~100%程度)、レップ数(1~5)
- 筋肥大:重量目安(1RMの67%~85%程度)、レップ数(6~12)
- 筋持久力強化:重量目安(1RMの60%~65%程度)、レップ数(15~20)
以上が、各目的別の " 強度 " の基本です。
自身の目的に合った重量(負荷)選定と、レップ数に拘り過ぎないトレーニング(限界+1~3レップとか)も時には必要です。
プログレッシブオーバーロードの原則、トレーニングボリュームも重要な要素となります。oxkmcs-workout.hatenablog.com
3.まとめ
レップスピード
(筋肥大)
- 10レップ行う場合:1レップ当たり4~6秒程度。
- 挙上(ポジティブ動作)速度:爆発的挙上~3秒程度。
- 下げ(ネガティブ動作)速度:1~3秒程度。
- TUTよりも、重量(負荷)や回数(レップ)を優先して考える。
- スロートレーニングは、筋肥大効率が低下する。
(筋力強化)
- 挙げ下げともに速くする。
強度
" 強度 " の基本をもとに、” 限界を超える " ことも必要。